気晴らしのススメ

男60歳が、書くことで気晴らしと記録を。そして読んでくださる方のささやかな気晴らしにもなればと。

気晴らしをするということ~その2

 sinsingです。

昨日に続き、山村氏の本と共に。 山村氏は不眠ばかりでなく高コレステロールによっても体がむしばまれていた。昇進によるストレスによって。ストレスは目に見えず、敵としては強力。時間というものの感じ方が大きく変わってしまったという。その気持ちはよく分かる。その一文を抜粋しよう。

「 本来ならするすると流れるように過ぎていく時間……だが息苦しいとき、心がつらいときはそうならない。時間は濁り、淀んでいる。不安と焦燥が時間の内に沈んでいる。時間がべとべと粘っこい。動かぬ水路の淀んだ水のように。そんな感覚を持ちながら生きるのは悲しいことだ、情けないことだ。もう一度、ああこの気持ちと胸を広々させる時間を持ちたい。透けて見える水のほとばしりのような時間を。」

時間が濁り、淀んだ感じがしてたまらなく辛い、という気持ち。そして水がほとばしるような時間が欲しいと願う気持ち。仕事でストレスに襲われている方のみならず、退職した方、あるいはコロナで出かけられない方など「そうそう」と思いませんか?そんななかで山村氏は、昨日のブログで書いたような気晴らしの時間をあえて作るようにしたのです。

そこで私は…

退職して無職の私がいま抱えるストレスは、社会的には「ない」と言えます。しかしあまりに義務と制約から解放されてしまうと、その自由の重さに耐えづらくなっているとも言えます(ぜいたくなことですが)。だから時間が濁り、淀んだ感触が襲うことがあります。そこで私の気晴らしは……。

今後もときどき、私自身の気晴らし(私の場合は気晴らし=愉しみなのですが)を勝手に報告させていただきます。

一つ目は、珍しくもなくてすみません。毎日のウォーキングです。天気や用事がゆるせば朝食後に1回、昼食後に1回が理想的。血糖値を下げることにも効果あり。コースは二つ。近くの真言宗のお寺の100段の階段を2度上がり下がりするコース。もう一つは里山に近い田舎道を、多くの石仏を詣りながら歩いたりジョグをしたりというコース。昨年よりも負荷を強めてはいます。

このウォーキング的なお出かけは、淀んだ時間をサラサラとさせ、あるいは浅くなった呼吸を深くさせ、あるいは空を眼に大きく吸い込めるような感じにしてくれるのです。ただの身体健康だけでなく、かなりの部分、精神的健康に役立っているのが自分で分かります。短くて30分、長くて1時間です。

これが今日のウォーキングコースにある庚申塔。家族みんなに災厄が降りかかりませんように!と。

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庚申塔の背面。コース途中の3つの庚申塔のうちの1つ。いつもお詣りお祈りしています。

今日の青空は一段と見事で、空の青とやわらかな空気をたくさん頂戴しました。帰宅して汗を拭きながら飲む炭酸水が体じゅうに沁み渡ります。私の大きな気晴らし-愉しみ-のひとつです。

みなさんの気晴らしは何ですか?